境界性パーソナリティー障害の行動と刺激を取り除く方法
ジンです。
境界性パーソナリティ障害のひとは少しの言葉でひどく落ち込んでしまったり
際限なく怒ってしまったり、自傷にきもちが向かったりしますね。
家族や恋人の立場だと、彼ら彼女らのきもちの波にいつ何が起こるのかとビクビクしてしまう人も多いと思います。
境界性傾向のあるかたを見ていると、大きな波や問題行動のまえには引き金になる特定の刺激があると気づきました。
そして特定の刺激を取り去ると、それによって引き起こされていた行動が無くなる例がありました。
今回は境界性の人にとっての刺激と行動について考えていきます。
境界性のかたはまわりの様々な刺激でひどく怒ったり悲しんだり問題行動を起こしたりしますが
この刺激に触れるとかならず大荒れが来る!というものは有りませんか?
生活していればさみしいとか不安とか色々な刺激はあると思いますが、今回お話ししているのは特定の刺激です。
たとえば境界性のかたがいつもコンプレックスに感じていること
いつも不快感を感じてしまう場所
高い確率で言い合いになってしまう人などは存在しませんか?
・容姿
・学歴
・お金
・家
・職場
・家族
・友達
・恋人
何の話題になったときに大きな不安が来るのか、何を考えた時に大きな怒りが来るのか
原因をつきつめてみてください。
コレが引き金だなという特定の刺激が見つかるはずです。
見つかったら刺激自体を取っ払ってしまう。
話題に出さない。触れられないようにする。捨ててしまう。
おそらく刺激のほとんどは、人だと思うんですけどね。
特定の人がいつも引き金になるのなら、その人と距離を取らせましょう。
覚悟は要ります。
職場を変える。別居する。連絡を取らないようにする。関係を絶たせる。
むずかしい・・・むずかしいですよね。
ただ特定の人とかかわったあとに死んでしまいたいほど追いつめられるなら
命 > 特定の人との関係 。
とりあえず生きてさえいれば後からどうにでもなるということで
思い切って刺激を無くせないか考えてみてください。
もしかしたら、ここまで境界性のかたに介入できるのは、ご家族ぐらいかもしれません。
実はこの「刺激を取っ払う方法」をとったのは、自分が知る、ある方のご両親なんです。
そのご家庭では
境界性傾向をもつお子さんが、薬の大量服薬やリストカット、自死をくわだてて行動にうつしていました。
見ていると、そのような大きな行動に出るまえには特定の刺激がありました。
・兄弟とのコミュニケーションがうまくいかないこと
・恋人との言い合い
・お金への不安
です。
このうちどれかの刺激に触ると、死んでやる~となってしまうんですね。
親御さんは、とても大きな覚悟が要ったとおもうんですが
・兄弟と絶縁させる
・恋人とのつきあいにNGを出す
ということをされました。
死なないことを第一と考えていたのでしょう。
そのかたはご両親の強い意向で、兄弟と恋人と別れました。
お金の問題は恋人との貸し借りだったので解消されました。
その後そのかたは大量服薬やリストカット、自死行動を起こしていません。
特有の気持ちの波はありますが、大きなものではなく比較的おだやかに過ごされています。
刺激自体がなくなれば反応も生まれなくなるんですね。
もし気持ちの波が激しすぎて、そのご本人が危険な状態にあるなら
この特定の刺激を無くす方法は効果的だと考えています。
本人をどうこうするよりカンタンなのかもしれません。
それにしても、私達が刺激ともおもわない事に過剰反応してしまう境界性の方々は
生きづらいんだろうなあとつくづく感じます。
でも、でも・・・
こちらもそうとう頑張ってますよね。
頑張ってます。
なので出来ることをやったら後は本人に任せましょう^^
最終的に、自分の命や自分のしたことに責任を取れるのはご本人ですからね。
大変な思いをしていると忘れてしまいがちですが
あなたはあなたの健康やあなたの幸せに責任をもってください。
あなたはもちろん色んなことを楽しんで
色んなことを喜んで
幸せになっていいんですよ。
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