こころタウン

境界性パーソナリティ障害の人と付き合うかたの心をケアするブログです。ぜひコメント欄見ていって下さいね。

問題行動をしずめる方法②

   

 

ジンです。

 

境界性の人と接する多くのかたを悩ませる問題行動。

暴言を吐いたり物に当たったり、リストカットをしたり拒絶としがみつきを繰り返したり。

感情をぶつけられる側も境界性のご本人も、ほとほと疲れてしまいますよね。

その力、別のところに活かしたらいいのにと思ってしまいます(^^;)

 

 

問題行動をしずめるためには

まず

それをすると何が得られて何を避けられるのかを

探りましょうという話しをしました。

問題行動をしずめる方法①

 

 

たとえばリストカットを繰り返してしまう場合

まわりの人の注目を得られて、孤独を避けられるのかもしれません。

気持ちよさを得られて、ストレスいっぱいの状態を避けられるのかもしれません。

こんな事をしたのはあなたのせいだと責める口実を得られて、自分のもつ責任から逃れられるのかも知れません。

何にせよ

かならず何らかのメリットが有るから、する。

ということでしたね。

 

さて

何が得られて何を避けられるのか検討がついたなら

それをしても何も得られず、何も避けられない状況をつくると良いと言われています。

たとえば別れを切り出せばあなたが言うことを聞いてくれる、という流れが出来上がっている場合

あなたが従うというメリットを取っ払ってみてください。

別れを切り出されたら、距離を置いて沈黙してみるなどですね。

暴言を吐けば注目してもらえる、のなら暴言が出たらすぐにその場を去るようにしてみる。

病気だと言えばお金をもらえる、と思われているなら相談には乗ってもお金は渡さない。

そうして問題行動で得られるものを取り去っていくと

行動する意味が無くなり、やがて行為はおさまるんですね。

 

 

でも、気づいた人も多いと思います。

こちらが従わなくなったら、注目しなくなったら、お金を出さなくなったら、、

相手はめちゃくちゃ荒れるんじゃないかと。

その通りです。

こちらがメリットの消去を始めると、相手の問題行動はさらに加熱します。

 

たとえば

元恋人や元配偶者とのトラブルでよく聞くのですが

こちらが「もうやめてほしい」と交際を断っているのに

執拗に連絡をし続けてこられ、問題になっている場合。

 

相手が連絡をし続けてくるのは

「嫌だ」という言葉でもいいから反応が欲しい。という気持ちからなんですよね。

相手にとってはこちらが怒っていることさえメリットになっています。

そこで

こちらがもう何も返事をせず

反応をゼロにすることで相手のメリットを消去しようとすると

相手の行動は一時的に炎上します。

連絡が何倍にも増して来るようになるんですね。

いままで何かしら返ってきていた反応がなくなるのですから当然です。

 

メリットの排除をはじめると、かならず問題行動は加熱します。

ですが怯まず、決めたことを最後までやり遂げてください。

この場合は反応をゼロにすることですね。

ここで折れてまた連絡を返してしまうと、相手は加熱している状態が標準となるので注意が必要です。

相手からの連絡の嵐に耐えて、反応ゼロをつらぬいていれば

やがて問題行動は収束します。

 

 

 

 

問題行動をしずめるためには・・・

 

何を得られ、何を避けられるのか検討する。

それをしても何も得られず、何も避けられないよう状況を変化させていく。

メリットの消去を始めると、問題行動は一時的に炎上する。

それでも頑張って。決めたことを貫き通していれば、行動は収束する。

という流れを覚えておいて下さいね。

 

 

 

多分みんな、状況を良くするために

暴言には屈さないぞとか

もう連絡しないぞとか

言いなりにはならないぞとか思って

頑張ってみたこと有るはずです。

でも、

一時的に炎上するところでつまずいてしまう人が多いと思います。

どうしてもそこで

以前とは比にならないほど

荒々しい感情の渦に巻き込まれますからね。

 

 

 

こちらが状況を変えようとして動けば

炎上ポイントがかならず有るのだと知り

そこを通過するときはぜひ

ひとりで頑張らず、誰かの力を借りて下さい。

 

 

 

踏ん張って踏ん張って踏ん張った先に

問題行動のおわりが訪れます。

 

あなたの望む変化が待っています。

 

 

 

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