感情のコントロールが出来ない【境界性パーソナリティ障害の特徴】
ジンです。
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境界性パーソナリティ障害、またはその幾つかの症状に当てはまる人には
「感情のコントロールができない」という特徴があります。
恋人や家族として接している方々の中には
なぜ少しのことでそこまで激怒するのか?
なぜ少しのことで人を酷く批判するのか?
なぜ少しのことで死を考えるほど悲しんでしまうのか?
その理由が全くわからない、という経験をされたことも多いと思います。
「感情のコントロールができない」について、Aさん(会社員・男性)のケースを見ていきましょう。
・朝起きて、仕事へのモチベーションも高く清々しい気分のAさん。今日も意気揚々と出社します。
・出社すると、部下に頼んでおいたプロジェクトの進み具合が芳しくないことが発覚しました。
朝の清々しい気持ちは一転し、Aさんは焦りのあまり部下を責め立て、部下の人格についてまで否定し、罵倒してしまいます。
・退社後も、Aさんのイライラは収まりません。気持ちを発散させようと、ギャンブルに大量のお金を注ぎ込みます。
・帰宅すると、使ってしまった金額に呆然とし、ギャンブルに走ってしまった自分に対して、ひどく自己嫌悪します。
・自分はダメだという悲しみのあまり、やけ酒に浸り、心ばかりでなく身体までを傷つけてしまいます。
清々しい気持ち
↓↓↓
焦り
↓↓↓
イライラ
↓↓↓
自己嫌悪
↓↓↓
悲しみ
Aさんは1日の間に何度も、激しい感情の波に襲われていますね。
ただ「部下に任せたプロジェクトが思い通りに進んでいない」これだけの事が原因で。
普通ならばそれでそこまで感情的にはならないですよね。
焦ったとしても、どうすればいいのか考えて対処すればいい。
しかし、境界性の性質を持つ人は感情をコントロールすることができません。
あなたなら抑えられるところをAさんは抑えられないのです。
悪気が有るわけではありません。どうしようもなく抑えられないんです。
だから、境界性の性質をもつ方々は
不安を抑えられなくて→→夜中の3時に人を呼び出す、といった
私達から見ると驚きの行動をとってしまうんですね。
そして抑えきれない感情は、私達が感じるものよりはるかに強い。
私達がちょっとイライラするところで→→彼らは激怒してしまいます。
私達が少し困ったなあと思うところで→→彼女らは死にそうなほどの恥ずかしさを感じてしまいます。
境界性の人たちは、抱える感情の強さのケタが違うんですね。
だから、少しの喧嘩やちょっとした行き違いで「酷く傷つけられた、もう別れたい」とまでなってしまう。
すこしのうわさ話で「あの人は悪人。もう信じられない」となってしまう。
境界性の人たちに「そんなことで怒らないで」「そんなことで悲しむ必要ないよ」と言うのは
私達にとって「息をしないで」と言われるようなものなのかもしれませんね。
境界性パーソナリティ障害やその性質をもつ方々は、
・感情のコントロールが効かない
・抱える感情が私達とはケタ違いに強い
・それは彼らにもどうにも出来ないもので、特に悪気は無い。
こう分かると、少し見方が変わりますね。
嫌悪の対象というよりは、生きづらい性質を抱えている人達なんだなあと思えてきます。
そして、
私達がむやみに傷つき続ける必要がないことにも気付けます。
そう、あなたは相手を怒らせたことを自分のせいだと悔やまなくていいし
相手がひどく落ち込むのも私が原因だ、なんて自分を責めなくていいのです。
もし原因を突き詰めるとしたら、それは感情のシステム自体。脳にあります。
実は、誰も悪くなんてないんですね^^
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