認められない環境で育つ【境界性パーソナリティ障害の特徴】
ジンです。
境界性パーソナリティ障害が発症する背景には、
生まれ育った環境が大きく関わると言われています。
両親の離婚や病気、仕事などで「親の不在が多い」家庭で育つと
「自分はあまり大事にされていないんだ」と子どもは思ってしまうんですね。
そしてとくに両親が離婚や病気をしていなくても、
複雑な家庭でなくても
「自分のしていることや気持ちを認めてもらえない」という経験を積み重ねると
それもパーソナリティ障害の要因の一つになるといいます。
・テストで95点を取っても、なぜ100点じゃないの?と責められる
・お腹がすいたと伝えても、食べたばかりでしょうと返される
・志望校に受からなかった。お母さんを悲しませないでと言われる
・やりたくもない仕事だが、家族が望む企業に就職した
このような、小さな日常の出来事から人生の大きな意思決定まで
「自分のしていることや気持ちを認めてもらえない」という思いが溜まると
自分に自信がなくなり、選択するのが難しくなる。
すると自身が不安定になり、周りに対して負の感情を抱きやすくなってしまうんですね。
みんな自分の意見に耳を貸してくれない。
考えは否定される。
まるで決断できない人のように扱われてしまう。
これはかなり、しんどいですね。
以前会話したことのある境界性パーソナリティ障害の女性は、
「自分の好きな色がわからない」「好みの男性も分からない」と言っていました。
自分というものが不確かで、常に周りの刺激に反応しているような感じでした。
今までにお話しした境界性の特徴
『感情や行動のコントロールがむずかしい』
に加えて
『認めてもらえない環境で育つ』
この条件が加わると、
境界性独特の考え方、反応の仕方がオモテに出やすくなると言います。
ただこの認めてもらえない環境というのは決して珍しくはなく
気づかないうちにそういう対話をしてしまうことは普通にあるんですね。
「お腹がすいた」→→「食べたばかりでしょう」
「遊びに行きたい」→→「まだ宿題が終わってないでしょう」
こういう会話はどこの家庭でもあります。
要は何でもかんでも否定しなければいいんです。
さじ加減、が大事なんですね。
境界性パーソナリティ障害の要因の一部には
『認めてもらえない環境』で育つことが関係している。
なので彼・彼女と接する時は、
『認めてあげること』が薬になる。
ただこの点にもさじ加減が大事です。
浮気したい、OK
人に当たりたい、OK
自分を傷つけたい、OK
そんなことを認め続けていたら、相手もこちらも身が持ちません。笑
"一度気持ちを受け止めたうえで"「ではどうするか?」と考えていきましょう。
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