優しくしたのに罪悪感を抱いてしまう
ジンです。
境界性パーソナリティ障害・その幾つかの症状に当てはまる人の行動は
時に私たちに罪悪感を抱かせます。
たとえば夜中の三時にかかってくる電話。
家族と喧嘩したことを泣きながら訴える相手に対して
なぐさめてあげたいとは思いますが、こちらは明日の仕事のために眠らなくてはなりません。
ある程度話を聞いたらあなたは電話を切りますよね。
そのあとに顔を出すのが「罪悪感」。
もうすこし話を聞いてあげたほうが良かったか?
突き放すような切り方をしてしまったか?
私達は相手の話を聞いてあげたにかかわらず、なぜか罪悪感を抱いてしまうのです。
翌日相手から、「思いつめて大量に薬を飲んでしまった」というメールが届きます。
こちらは「やはりもっと親身に話を効くべきだった」とさらに罪悪感を募らせてしまいます。
罪悪感を募らせた私達は、相手にさらに優しくしようとします。
夜中に5回もかかってくる電話にスタンバイし、ろくに眠らず、朝になれば朦朧とした意識で会社へ。
しかし夜中の5回の電話に耐えられるのも長くて1週間。
電話にでる回数が減ってきたこちらに失望した相手は「私のことなんてどうでもいいのね」と再び薬を大量に飲んでしまいます。
さらなる罪悪感。
罪悪感のコートを2重3重に羽織ることになった私達は
ついにその重さに押しつぶされてしまいます。
これは、本当にあった(自分の)怖い話です。苦笑
さて罪悪感を雪だるま式に大きくしていかないためには
どうすれば良いのでしょうか?
具体策は2つ。
「リアクションをとらないこと」と「罪悪感を許すこと」です。
①リアクションをとらないこと
相手の大きな行動の後に、優しいリアクションをとらないことをおすすめしています。
今回のケースでは、服薬のあとに「電話にでる回数を増やす」というリアクションをとらないのがポイントです。
相手が大暴れした、自傷した、別れると騒いだ、約束を破った。
そのあとにこちらが優しいリアクションをとると
「大暴れ、自傷、別れる、約束破る」→→ すると優しくしてもらえる
と相手は思い、負の行動をエスカレートさせてしまいます。
大袈裟に言うと、こちらが優しくするから大暴れするようになるんです。
だったら、何が有っても平常運転でいたほうが良いんですね。
②罪悪感を許す
今回のケースの場合、「もっと話を聞いてあげられたかも」という小さな罪悪感を許していれば
状況のエスカレートを食い止めることができます。
そもそも「もっと話を聞けたかも」「もっと優しく出来たかも」と思う前に
その人はもう充分、相手に優しくしてあげてるんですよね。
充分なんですよ。
もっとしてあげなきゃ悪いな・・なんて思うから、どんどんこちらの負担が増していきやがて破綻してしまう。
(=5回の電話に出られず相手を2度めの大量服薬に走らせてしまう。)
罪悪感は、芽が出たときに許してしまいましょう。
最初はむずかしいですけどね。意識していれば許すのにも慣れてきます。
自分はいい人で居るのを辞めました。
いい人で居ようとすると、罪悪感がちょくちょく芽を出し相手に気を遣いすぎてしまう。
いい人を辞めれば、相手も良い意味であきらめてくれる。
いい人を辞めて自分のペースで過ごしていても
何とかなっています。
相手に対して「なんだか悪いな」という思いに悩んでいる人は
ぜひ「いい人」やめてみてください^^
楽になりますよ。
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