こころタウン

境界性パーソナリティ障害の人と付き合うかたの心をケアするブログです。ぜひコメント欄見ていって下さいね。

イネーブラーをやめるには

   

 
ジンです。

 

 

先日お話ししたイネーブラーについて意外な反響をいただきました。

境界性パーソナリティー障害は寛解する

イネーブラーとはアルコールや薬や自傷など、問題行動への依存を手助けしてしまうひとのことですね。

イネーブラーになる人には悪気なんか無くて

むしろ人一倍、相手のことを思いやれるやさしい方が多いんですよね。だからこそ苦しんでしまう。

今回は、イネーブラーをやめる方法について一緒に考えていきましょう。

 

 

 

 
境界性パーソナリティー障害の人は、自傷や大量服薬、買い物やアルコール、または人物など

特定のものに依存しすぎて問題を起こしてしまうことがありますね。

やめたいと思っていてもやめられない。

問題行動が長引く場合、もしかしたら近くにイネーブラーになっている人が居るのかもしれません。

依存を助長してしまう行動にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。

 
・借金を肩代わりする →→ さらに借金をつくってしまう

・本人に代わってお金の管理をする →→ さらに散財する

・大量服薬して薬が減ったら病院に連れて行く →→ また大量服薬する

・勤め先をさがして就業まで世話する →→ すぐ仕事をやめてしまう

・外出に付き合って本人が自由に行動や買い物できないようにする

・別れ話をカンタンに許す →→ またさらなる別れ話を出される

・問題を起こしたら尻拭いしたり代わりに謝る →→ さらに問題を起こしてしまう

(・深刻なイネーブラーの人は、依存者をけなしたり、監視をしたり、助ける反面モラハラや虐待などもおこないます。)

 

 

 
手助けしてあげた行為が、助けられた側にとっては報酬になっているんですね。

「私のためにこんな事までしてくれた!」という喜びになるわけです。

いちど喜びを感じると、もっともっと、と欲望は強まります。

自傷したら、すぐに駆けつけてくれた。それなら、また自傷すればまた来てくれるかも!となってしまうんですね。

見守る側としては本当は助けたいのに、負の連鎖にハマってしまうのは悲しいことです。

自分は以前、恋人にお金を貸して、悪いサイクルに引きこんでしまった経験があるので

助けたいと思う気持ちも、助けないとヤバイと思って手を出さずにいられない不安もわかります。

 

 

 

 

イネーブラーをやめるためには心がまえと行動をすこしずつ調整していきましょう。

やめるのはカンタンでないこと、わかりますね。正直イネーブラーで居たほうがラクなんです。

だから深刻な状態の人は、おかしいと気付かないふりをし、私は間違っていないと言います。

でも本当は

苦しむ相手を見たくはないし

あなたも苦しみたくなんかないですよね。

もちろん私も、あなたに苦しんでほしくありません。

 

 

 

・心がまえ「あなたが居なくても生きていけるように」

イネーブラーの人の多くは「私が居なくなったらこの人はきっと生きていけない」と考えています。

それでは、

あなたが亡くなったらお相手も亡くなるんですか?

おそらく亡くなりません。

 

「いえ、きっと亡くなってしまうんです。」

「いえ、きっと生活できなくなってしまうんです。」という声も聞こえてきそうですね。

そんなかたに、もうちょっと聞いていきますよ。

 

あなたが亡くなったらお相手も亡くなる。

あなたが居なくなったらお相手は生活できなくなる。

 

 

それで、いいんですか?

 

 

 

極論、あなたはその人に、まっとうに生きてほしいんですよね。

だからたくさん助けようとする。

生きてほしい。

でもあなたが亡くなったらお相手も亡くなる?

なんだか、おかしな事になってますよね。

 

 

イネーブラーを脱したいときの心構えは「自分が居なくても相手が生きていけるように」だと思ってます。

あなたが居なくなった途端に破綻してしまうお相手を見たいですか?

そんなわけありませんよね。

自立させてあげてください。

その行動は、相手の自立につながるか。自立をさまたげるのか。

そこをいつも思い出せるようになるといいですね。

いままで手助けしていたところをグッと踏みとどまるのは強烈に不安だと思います。

でも、愛ある放置という選択が有ることも、おぼえておいてくださいね。

10やっていることを8にしてみるとかで良いんです。

ぜひ少しだけ力を抜いて、頑張らないでみてください。

 

 

 

 

・どうしてそんなに支えたいですか?

あなたはどうしてお相手を助けすぎてしまうのでしょうか?

思いつくだけ答えをあげてみてください。

10個ぐらい挙げてみてください。

 

 

愛しているから。

助けたいから。

心配だから。

かわいそうだから。

相手に楽でいてほしいから。

相手の困る顔を見たくないから。

その人が居なくなったら寂しいから。

助けないと不安だから。

必要とされたいから。

ひとの役に立ちたいから。

 

なんで人の役に立ちたいんだ?

最後のほうに思い浮かんだ答えを突き詰めてみてください。

 

自分は、

自分自身に自信がなくて、相手をたくさん助けることで足りない自信を補っていました。

このブログでお話ししている価値の話ともつながってきますね。

あなたの価値とは何なのか

なぜ支えたいのか突き詰めることで

あなた自身の課題がみえてくるでしょう。

 

 

また客観的に状況を見てくれる第三者に相談をしてみたり

グループワークなどに参加して依存を和らげていくのもいいですね。

 

依存自体はわるいことではありません。

人は誰しも何かに依存して生きていますからね。

ただあなたも、あなたのそばにいる人も苦しまないように

ぜひあなたが頑張るのをすこしお休みしてみてください。

 

 

・メール順にお返事しています。返信もう少しお待ち下さいね。

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 - 苦しんでしまう人の特徴