こころタウン

境界性パーソナリティ障害の人と付き合うかたの心をケアするブログです。ぜひコメント欄見ていって下さいね。

境界性パーソナリティ障害とHSP

   

ジンです。

桜が満開になりました。

綺麗ですね。

 

 

さて、突然ですがあなたは「HSP」をご存知ですか?

HSPとは

Highly sensitive person(ハイリー・センシティブ・パーソン)

人一倍 敏感な人 と言う意味です。

 

HSPのかたは周りの人の感情を声のトーンや雰囲気から敏感に感じ取ったり

相手の発言の意味を深く深く考えたりします。

HSPは全人口の5人に1人が当てはまり、

感受性の強さは性格ではなく遺伝的な性質です。

5人に1人。意外と多いですね。

繊細すぎて色々な刺激をキャッチしてしまうので、本人は生きづらさを感じることが多いとも言われています。

 

境界性の方や、境界性と接する人の話を聞いていると

時々こういった とても繊細な人が居ることに気づきます。

もしかしたら「これは私だ」と感じる人もいるかもしれませんね。

 

今回はHSPの特徴や敏感さへの対処、診断テストについてお話ししていきます。

 

 

 

HSPの人の特徴

・深く処理する

何気ない他人の言葉について人一倍深く考えます。

1つの情報をキャッチすると10の意味を考えるような感じですね。

自分の感情で突っ走ったりすることがなく、とても慎重な人だと周りからは見られます。

 

・過度に刺激を受けやすい

音や気温、匂いなど周りの刺激に敏感です。

少し暑くなったとか、少しの雑音が聞こえるとか、他の人が気にならないところまで気になって落ち着かなくなってしまうんですね。

大きな音のする映画館や雑踏が苦手、少しの気温の変化で体調を崩したりしてしまうこともあります。

 

・感情の反応がつよく共感力が高い

周りのひとの顔色を読んで合わせるのが得意です。

嬉しいことが有った人とは一緒に喜び、悩みを抱えた人とはとことん一緒に悩んであげる。

めちゃくちゃ良い人ですね。

ただ暗い感情にも人一倍共感するので大きなストレスを抱えることも多いです。

体調の悪い人の隣りにいるだけで自分も体調を壊したりします。

 

・ささいな刺激を察知する

物の配置が微妙に変わった、相手の声のトーンが微妙にいつもと違う。部屋の空気がよどんでいる。

そんなちょっとした変化にすぐに気がつきます。

細かい変化が気になりすぎて本人は疲れてしまうことも。

 

 

 

HSPのかたは人の気持ちを汲む能力に優れています。

ただ本人は気を使いすぎて引きこもりたくなったり、憔悴しきる事もしばしばです。

少しの音にびっくりしたり、ちょっとした一言にひどく傷ついたり、人の不機嫌につられて自分も深く落ち込んだりしてしまう。

境界性にも敏感な人は多いですよね。

境界性とHSPの気質を両方持つ人は少なくないかもしれません。

 

 

ちなみにHSPは性質なので後から治したり変えることはできません。

ではその繊細さとどう付き合っていくと良いのでしょうか?

 

 

 

まず繊細な人に必要なのは

ひとりで過ごす静かな時間と休息を取ることです。

HSPのかたは

人との些細なやりとりやちょっとした気候の変化、ふと目にしたネットの記事などにも疲労を溜めていってしまいます。

ぜひスマホから離れて、1人になって、自然が豊かな場所にでも行ってお休みする時間を取ってみてください。

これは境界性の人にもその周りの人にも言えることですね。

皆もっと休む時間を取りましょうね。

 

 

次に

できるだけ刺激には触れないことです。

ニュースを見て傷つくのであれば、あえて見ない。

人間関係に大きなストレスを感じるのなら、チームでなく個人で働ける仕事を選ぶ。

具合の悪い人とは会わない。自分も具合が悪くなってしまいますからね。

通勤は電車以外の方法で。

など、取りのぞける刺激は取り除いてしまいましょう。

できるだけ楽に過ごせる環境を整えていきましょう。

 

 

心地よいものに触れる

HSPのひとは絵画や美しい自然を見たときに人一倍感動し、癒やされます。

綺麗だと思うものにたくさん触れて心を癒してほしいと思います。

芸術の才能がある人も多いようなので、ぜひそういう方向に繊細さを活かしていってほしいですね。

感覚も敏感なので、好きな人は動物との触れ合いなどもおすすめです。

 

 

 

最後にHSPの自己診断テストです。

(HSP研究者 エレイン・N・アーロン著「ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ」を参照)

少しでも当てはまれば「はい」と答えてください。

「はい」と答えた数を覚えておいて下さいね。

1.自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づく

 

2.他人の気分に左右される

 

3.痛みにとても敏感だ

 

4.忙しい日々が続くとベッドや暗い部屋などプライバシーが守られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる

 

5.カフェインに敏感に反応し、コーヒー等を飲むと眠れなくなる

 

6.明るい光や強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい

 

7.豊かな想像力を持ち、空想にふけりやすい

 

8.騒音に悩まされやすい

 

9.美術や音楽に深く心動かされる

 

10.とても良心的である

 

11.すぐにびっくりする

 

12.短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう

 

13.人が何かで不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるかすぐに気づく (たとえば電灯の明るさを調節したり、席を替えるなど)

 

14.一度にたくさんのことを頼まれるがイヤだ

 

15.ミスをしたり、物を忘れたりしないようにいつも気をつける

 

16.暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている

 

17.あまりにもたくさんのことが自分のまわりで起こっていると、不快になり、神経が高ぶる

 

18.空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる

 

19.生活に変化があると混乱する

 

20.デリケートな香りや味、音、音楽などを好む

 

21.動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している

 

22.仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる

 

23.子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」 とか 「内気だ」 と思っていた

 

以上の質問のうち12個以上に「はい」と答えたあなたはおそらくHSPでしょう。

ただし「はい」が1つか2つしかなくても、

その度合いが極端に強ければ、そんなあなたもHSPかもしれません。

 

 

 

けっこう当てはまる人多そうですね。

HSPだということが分かれば、自分の生きづらさは

性格が暗いとか、気が弱いからではなく

人一倍 繊細で敏感だからなんだ。と腑に落ちると思います。

繊細だと疲れることも多いのかもしれませんが、

個性の一つとして捉えられると良いですね。

 

 

 

 

※メッセージ戴いた順に返信しています。気長に待っていてもらえると幸いです。

 

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