境界性と婚約中のトラブルの話

ジンです。

５月だと言うのに夏のような暑さですね（＾＾；）

 

 

ブログで境界性パーソナリティ障害の相談をうけていると

結婚直前で音信不通にされてしまったとか

婚約したあとに拒絶されるようになってしまったというお話しをよく聞きます。

そんなことあるのか？と本当にびっくりしてしまうんですが

境界性の特徴なのか・・何件も聞きます。

結婚を誓っていろんな準備を進めたり、お互いの家族と顔合わせをしたり。

新しい生活に期待を抱いている側からすれば

直前で態度を翻されるのはとても悲しく、受け入れ難いことですよね。

きっと言葉にならないほど気落ちしてしまうでしょうし

なぜこのタイミングで？と疑問や怒りも湧いてくるでしょう。

 

 

いきなり結婚話を破棄するような人は

結婚への期待より、恐れが大きくなったのだと思います。

境界性のひとは

いままで人間関係を自分から壊し、傷ついた体験も多い。

両親の不和や離別でつらい思いをしたケースも多い。

親密な人間関係にネガティブなイメージを持っているのでしょうね。

そのネガティブなイメージが

いざ結婚という大事なところで溢れてしまう。

幸せな家庭を築ける自信がないことや

両親を見ての幸せにはなれないという思い込みが

寸前で彼らにストップをかけてしまうのでしょう。

とても無責任ですよね。

投げ出された側は心砕かれてしまいますね。

だったら婚約するなよと思ってしまいます。

でも、責めてもどうにもならない。

 

こちらに出来るのは

自分がどうしたいかをはっきり決めて

それに沿って動いていくことだと思います。

相手との結婚を叶えるために寄り添い、説得するのか。

ここで揺らぐ人とはやっていけないと思うなら、勇気を出して白紙にするか。

相手の「どうしたいか」はきっとコロコロ変わるので

自分がどうしたいかを大事にして下さい。

 

結婚をあきらめたくないなら

相手の不安が解消されるまで

じっくり話をし、時間をかけて、安心をつみあげていく。

不安を取り除いて、結婚へのハードルをできるだけ引き下げていくと良いと思います。

でも、恐いとか不安だとか

そういう感情を解消するには根気が必要です。

たとえば「結婚したらサウジアラビアで暮らそう」なんて言われたら不安ですよね。

どんなに相手を好きでも、説得してもらっても、不安だと思うことを和らげるのは難しい。

過去に自分の落ち度で離婚をして、関わった人に責められた経験があったり

自分のせいで子どもが母子家庭や父子家庭になり、淋しい思いをさせてしまった、

そんな罪悪感を持っていたら

「次もまた同じ過ちを犯したらどうしよう」と怖くてブレーキがかかるのでしょう。

ここまで来て恐いとか言い出すなよと思ってしまいますけどね。

相手の不安を解消しないことには先に進めないと思います。

 

 

ちなみにあくまで参考ですが

結婚まではスムーズにいったものの

結婚をしてから激しい不安モードに陥ってしまうひともいます。

夫婦のちょっとしたケンカがきっかけで「もう一緒には居られない」と言われ

一週間もたたないうちに離婚届にサインをさせられた。そんなケースも実際にあります。

一週間ですよ？

一生を誓いあった仲を一週間で解消されるなんて、どんなに悲しいか想像もつきません。

 

色々話してしまいましたが

結婚を考えるほど好きな人との関係、手放したくない。諦めたくない。

当事者だったらきっとそういう気持ちのほうが大きいですよね。

お相手にも一緒に居たい気持ちがあったから話しが進んだのでしょうし。

ただ、もし相手がどうしても結婚に難を示すなら

結婚という方法をとらないで一緒に居る。

最後に残るのはそういう選択肢かもしれません。

 

何にせよ、ふたりで歩く人生のスタート地点で

悲しくも関係を放棄しようとしてしまう。

そのお相手と

この先３０年、４０年、一緒に歩いて行けるかな？と

よく考えて、納得いく答えを見つけてください。

 

私はあなたの幸せを願っています。

 

 

 - 境界性人格障害との恋愛