こころタウン

境界性パーソナリティ障害の人と付き合うかたの心をケアするブログです。ぜひコメント欄見ていって下さいね。

境界性人格障害の症状は治療できるものなのか

   

 
ジンです。

気分の波が激しく、感情が不安定な境界性人格障害の症状。

「白か・黒か」「善し・悪し」の二極思考により対人関係も不安定になりやすく

自傷行為などの自暴自棄な行動も目立ちます。

ちなみに境界性の名前の由来は

「神経症」と「統合失調症」という2つの病気の境界にある症状、という意味からきているのだそうですね。

神経症のイライラ感や統合失調症の非現実感といった症状が両方現れるということです。

こうして特徴を書き上げてみると複雑に思えますが・・

今回は

境界性人格障害の治療はできるものなのか?

について一緒に考察していきましょう。

 

 

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一般的に、境界性人格障害の治療は

・抗うつ剤や抗不安薬などによる治療

・精神科医や臨床心理士によるカウンセリング

を中心に行われると言われていますね。

そして、治療をするには

・本人の治りたいという意思が不可欠 とのこと。

境界性のかたと接する私達にはなんとなく想像がつきますが

まずご本人に「治りたい」と思ってもらうのは難しい気がします。

「何だかよくわからん性格上の病気を治すよりも

まず私の要求を満たしてくれることのほうが先でしょう」と言われてしまいそうです(^^;

 

 

そして次に投薬。

精神科で抗うつ剤などを処方してもらえますが

その抗うつ剤を大量摂取(OD:オーバードーズ)してしまう自傷行為が起こる可能性を

自分はどうしても恐れてしまいます。

自分が見てきた境界性や鬱のケースではこのODが多く見受けられました。

治療のための薬が自傷行為につながるのはとても残念なことです。

衝動性も目立つ病気なので薬の管理には一段と気をつけないといけませんね。

 

 

 

そして最後に精神科医とのカウンセリング。

カウンセリングは相手への信頼ありきのものですが

親しい人とも不安定な関係になりやすい境界性の方々が

医師と信頼関係を築けるとは正直あまり思えません。

 

 

 

結論。

境界性人格障害を薬や病院で治療するのは難しい。

 

 

 

はい。自分は、難しいと思うんです。

 

 

 

でも、彼ら彼女らと接する私達が

相手に起こる症状を理解し接し方を変えていくことで

お互いに必要以上に傷つけ合わないように状況を変えてはいけます。

相手を知り、立ち回り方を変えるのです。

境界性人格障害は、その人を治療するよりも

こちらがどう向き合うかを考えるほうが格段に生産的。

そのほうが私達も相手も毎日を過ごしやすくなることと思います。

 

 

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さて、「どう向き合うか」についてですが、私達は

・どう行動すればいいの?

・何だって頑張りますよ

・心強い見方になってあげなきゃ

・やっぱり治療に専念しないと

と様々な行動を画策しようとしますよね。

しかし

今回伝えたいのは全くの逆。

「頑張らなくて良いんです。」

 

 

境界性人格障害のかたと接していると、

情緒不安定な状態を見る機会が多いですよね。

不安定な様子を見ていると、相手を助けてあげたいと思ってしまいます。

自分もよく、そう思っていました。

しかし

こちらが頑張れば頑張るほど、助けてあげればあげるほど

なぜか状況は良くならない。

なぜか要求はエスカレートする。

なぜか自分だけ疲れて、気づいたらすり減っている。

これは、こちらが助けてあげ過ぎることで相手が行動できなくなるからなのです。

たとえば、レストランに食事をしに行った時に

「私は料理できますので、私が調理します。まかせてください。」

と言ったらお店の人は嫌な気持ちになりますし、役割を取られてしまうことになりますよね。

信頼して任せてもらえないんだ、と思ってしまいますね。

「私がやります」

「私がなんとかします」

とあなたが頑張れば頑張るほど

相手は

「自分は信用されてないんだ」

「自分は役割を与えてもらえないんだ」

と感じてしまうのです。

その結果、自分を律する意思力が弱まり

多くのことがあなた任せになっていってしまうのです。

 

 

だからもう、頑張りすぎなくて良いんです。

優しい人ほどこの「頑張りすぎる」というループにはまります。

もちろん頑張り過ぎるのは相手を思っているからだし、状況を良くさせたいから。

でも、もっと深いところでは

「頑張らないと相手に認めてもらえない」

「頑張らない私には価値が無い」

「私なんか、頑張って当然の存在」

という思いもあるんです。

以前の自分がそうでした。

 

頑張らないと見捨てられてしまうかも。

もっともっと頑張らないと居場所がなくなる。

自分が何とかしなくては。という不安に突き動かされていました。

不安を原動力にしていると、頑張ったあとにドッと疲れてしまうんですよね。

自分を低く見積もっている人ほど、頑張りすぎるループにはまります。

いつも言っていますが

このブログを見てくれている方には

つらい体験をして傷ついてきた分の、自分の価値を取り戻してほしいと思っています。

今まで頑張りすぎていて、なぜかうまくいかなくて

疲れてしまっているのなら

もう頑張るのをやめてみませんか。

 

 

なんでも言うことを聞いてあげていた人は

自分の嫌なことは嫌だと言ってみる。

 

相手が苦しんでいるから・・と無理をしていた人は

自分が無理しないように出来ることと出来ないことのルールを作ってみる。

 

喧嘩でつらい目に遭ってきた人は

相手と同じ土俵にわざわざ降りて行かない。自分を嫌な気分にさせるような労力を使わない。

 

暴言に耐えてきた人は

その暴言を1%も受け入れない。全くの的はずれな事とする。

 

今まで頑張っていたあなたが頑張らないようになれば、状況は変わりますよ。

境界性のかたと接することで疲れてしまっているのなら

明日は1日、頑張らないでみてください。

 

 

ぼーっとしているくらいで、

丁度いいんじゃないでしょうか(^^

 

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 - 境界性人格障害の特徴