こころタウン

境界性パーソナリティ障害の人と付き合うかたの心をケアするブログです。ぜひコメント欄見ていって下さいね。

相手と戦い続ける時に知っておきたいこと

   

 

 

ジンです。

戴いたメッセージに返信しました。

諸事情により直接メールアドレスに返信した方もいますが

もし何も届いていなければ迷惑メールに割り振られている可能性が有るので、おっしゃってくださいね。

 
さて、境界性パーソナリティ障害の相手との関係が

まるで何かの試合のようになっている・・・。という人も少なく無いと思います。

相手を制圧するまで続く暴言や繰り返す浮気、

自傷行為、生死を引き合いに出した駆け引きなど

さまざまだと思います。

 

まるで終わりのない試合のようだ・・

 

そんな気持ちになっている人へ

今回は、相手と戦い続ける時に知っておきたいことについてお話していきます。

 

 

スポンサーリンク

 
ゲームでもスポーツでも仕事でも

相手との対戦が長丁場になることはよくありますよね。

境界性のかたとの関係も

恋人や家族であれば数ヶ月から数年、場合によっては数十年。

長引くことも多いと思います。

長引く試合において一番強いのは、どんな人だと思いますか?

 

実力のある人?

頭の良い人?

体力のある人?

一撃で相手にとどめを刺せる人?

冷静に状況を見て試合を降りられる人?

 
答えは

「負けない状態をキープできる人」です。

全く意味が分かりません!と言われてしまいそうですね。

筋道立てて説明していきます。

 

 

長引く試合において、

相手に何とかして勝とう!

相手をどうにかして制圧しよう!と

相手を打ち負かそうとすると、大抵の場合は反撃されますよね。

相手に勝とうとすると、少なからずこちらはダメージを受けます。

たとえば相手が一番言われたくない言葉をぶつけてやろう、とこちらが動けば

相手は時を変えて方法を変えて大事な約束を破ったり自傷行為に出たりと

復讐という手を打ってきます。

それに、勝とうとするのは試合を早く終わりにさせたいということ。

心に焦りが出るのです。

 
試合が長引いているのは、

相手とこちらの力がほぼ互角だということです。

力というのは実力という意味ではなく、持っているエネルギーですね。

相手の人間性ややり方がどうであれ、反発しているエネルギーが互角だということなのです。

そんな相手に勝とうとしてしまうと、思った以上の反撃を食らうかもしれません。

これは、将棋などのゲームにも言えることですよね。

勝とうと駒を進めると隙ができ、思いもよらない一手を返される事がよく有ります。

 

 

 

かと言って、

自分は相手に勝てるわけがない

自分のほうが分が悪いんだ

自分は弱い

と思いながら試合をし続けるのも辛いことです。

このブログを読んでいる方にはこれでもかと言っていますが

どんな暴言や扱いを今受けているとしても

あなたは絶対的に価値のある人なんですから。

 

 

さて

勝とうとするな

負けを認めるな

じゃあどうすればいいの?と言う話ですが、ここでやっと

「負けない状態をキープしろ」に繋がります。

 

長引く試合において最も強い人、それは

負けない状態を保てる人です。

相手を刺激すること無く、かつ相手の挑発に乗らない。という感じですね。

敢えて相手に勝とうと、間違いを認めさせようと、従ってもらおうと

わざわざ動いて、手を下して、頑張らなくていいんです。

相手がアクションを起こしてきたら

不当な扱いや言葉は受け入れない、嫌な要求は断る、したくない事はしない。

と自分を守ればいいんです。

負けない状態をキープしよう。という前提を持っているということは

試合が長引くことを承知しているということですね。

なので焦りはありません。

プロの囲碁棋士の方などは、数日に渡ってひとつの試合をされていますが

あれも勝ちを狙って動こうとはしていなくて、

多くの時間を「負けない状態をキープする」ことに使っているんですよね。

だから強いんです。

互角の相手に対してあからさまに勝とうと動けばこちらが負ける。

それを知っているから負けないための一手を打ち続けるわけです。

 
もしも境界性の相手との関係が長い戦いになりそうならば

負けない状態をキープしていればいいんだ。と覚えておいてくださいね。

まず、相手をどうにかしようと頑張らない。

(他人を変えることは出来ません。)

でも決して屈服はしない。

したいこと、したくないこと、

嬉しいこと、嫌なこと、あなたの意思を大事にしてくださいね。

 
そしてぜひ、

相手に勝とうと頑張るのをやめた分のエネルギーを

あなた自身のために使ってあげてください。

長引く試合をよそに成長してしまいましょう。

自分の時間を思い切り楽しむのでも良いし

知識をつけるのでも仕事を思い切り頑張るのでも

外見を磨くのでも新しい事を始めるのでも何でも良いです。

ご自分をいちばんに大事にして毎日を過ごしてみてください。

そのうちあなたのレベルが上がってくると

あれほど辛かったはずの試合が

そもそも試合として成り立たなくなります。

勝負相手が戦うに値する相手ではなくなってきます。

状況が、変わります。
負けない状態をキープすること。

自分を大事にすること。
置かれた状況はそれぞれで、抱えているものは複雑なのかもしれませんが

 

私達が心がければ良いことは、至ってシンプルなんですよ。

 

スポンサーリンク

 - 境界性人格障害への接し方