こころタウン

境界性パーソナリティ障害の人と付き合うかたの心をケアするブログです。ぜひコメント欄見ていって下さいね。

問題解決を人に委ねる

   

 
ジンです。

 

 

境界性パーソナリティ障害の人・その幾つかの症状に当てはまる人は、

問題解決を人に委ねることがよく有ります。

ある人は家族との仲を取り持って欲しいと頼み、

ある人はパーティの幹事を直前に替わって欲しいと頼み、

ある人は自分の仕事を人に頼み、

ある人はこれから住むアパートを決めて欲しいと頼み。

なぜそれを人に頼む?!と思うようなことも多いんですが、

境界性の方々はそんなハードルも簡単に飛び超えます(^^;)

 

 

 

境界性の方がまわりに問題解決を頼む時、彼・彼女らには葛藤の気持ちがあります。

もしかしたら出来ないかもしれない、間に合わないかもしれない。

上手く行かなければ、自分はダメな人間だと思われてしまう。

そんな不安な気持ちを回避するため信頼できる人にSOSを出すんですね。

困った時には助けを求める。これは私達も当たり前に持っている感覚です。

 

 

 

ただ「お願い」が時に度を越し

こちら側がびっくりするような要求が飛んで来ることも。

自分は以前パートナーに

突然、飼っている動物のこれからを任せたいと言われました。

今まで大切にしてきた動物の命を突然他人に任せていいのか?

正直驚いたし、もちろんそれ以上の感情も湧きました。

こちらが断れば動物をどうするつもりかも分かっていたので、胸を締め付けられるような思いでした。

結局引き受けませんでしたが、そのお願いの原因はやはり激情。

今の状況への焦り、今後の不安、人を許せない気持ち、、

境界性の方は激しい感情を処理するために、

びっくりするような要求をして周りの人を振り回してしまうんですね。

本人はとても苦しんでいて、悪気は無いのでしょうけど。

(ちなみに断りましたがその方は今、動物を大事に育ててくれています。)

 

 

 

このお願い、快く聞いてあげられるものにはもちろん協力してあげたいです。

協力してあげて良いと思います。

でも出来ないことはしっかり断る。

断るのも優しさです。

なんせ、私達は相手の介護士でも家政婦でも便利屋でもないんですから。

境界性の方が、感情をむき出しにして暴走する事はとても多いです。

しかしそれにこちらが巻き込まれるのか巻き込まれないか。その選択は先の明暗を別けると考えます。

 

 

例えばお金が足りず生活を維持できない、もう先が見えない、私なんて生きる価値も無いのよ、と全身で悲しみを表現する相手に対して

NOと言うのはなかなか気が引けます。

お金を借りてあげる。貸してあげる。連帯保証人になる。

そうして巻き込まれる道を選ぶ人も居るでしょう。

ただ悲しいことに、それはその場しのぎに過ぎないんですね。

表面的には助けていても

「私には問題解決できなかった」と相手の自信を削ぎ落すことに繋がってしまうのです。

自分には能力がないと思った相手はその先もまた、人に頼り続けます。

あなたが居なくなっても、誰かに頼り続けます。

 

 

そんなこと誰も望んでいないですよね。

相手の激情に巻き込まれるのか、巻き込まれないのか。

その先にどんな結末が待っているのか。

長い目で考えてみてください。

 

 

 

 

と、難しく書いてしまいましたが

要は嫌なものは嫌だし出来ないことは出来ないでいいんです。

無理してお願いを受け入れて、自分で自分の機嫌を損ねるのは辞めましょう。

相手を大事にしているけれど、自分のことは大事にしていない。

そのような関係には必ず歪みが出てきます。

相手の機嫌を取る前に自分の気持ちをととのえる。

自分が幸せじゃない人に、人を幸せにすることはできません。

まずはあなたが自分の意思を持ち

毎日を気分よく過ごすこと。

 

 

人助けは、そのあとに考えましょう。

 

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