あげるともらうのバランス
ジンです。
突然ですが質問です。
あなたは
人にしてもらった事としてあげた事、どちらをよく覚えていますか?
ある心理学者の実験によると
人は相手に"してあげた親切"のほうを35倍も多く覚えているのだそうです。
35倍。びっくりしてしまいますね。
なぜそこまでしてあげた事のほうが印象に残るのか。
実はこれには理由があるんです。
今回は、パートナーとの
してもらう・してあげる・支え合う関係について考えていきましょう。
さて、なぜしてあげた事のほうが記憶に残りやすいのか。
人は親切をうけると借りを感じるからなのだそうです。
私達は小さい頃から親や学校の先生に
人から親切をうけたらお礼を言ってお返ししなさいと教わってきました。
バレンタインデーにチョコレートをもらったら、相手のことをどう思っているかにかかわらずお返ししなきゃと思いますよね。
それほど親しくない人からちょっとしたお土産をもらっても、次は私が・・とお返ししたくなりますよね。
してもらったら、お返しする。
これは円滑な人間関係を築くためにとても役立つ考えかたです。
でも、返さなきゃという借りのきもちはプレッシャーにもなるもので
覚えているとちょっと疲れてしまうんですね。
だから、してもらったことは忘れやすい。
一方、何かをやってあげるのは心地いいですよね。
なので人の役に立ったという幸せな気持ちは、より長く記憶に残るんですね。
さて、あなたは境界性パーソナリティ障害・または幾つかの症状に当てはまるお相手に
多くのことをしてあげていますか?
それともしてもらっていますか?
おそらく、病気の相手をささえるために多くのことをしてあげている人のほうが多いと思います。
自分はしてあげていました。
相手の気持ちの波に合わせてあげて
起きている時間に合わせてあげて
生活の事情を汲んであげて
心の病気を考慮してあげて
あげてあげてあげすぎていました。(^^;)
すると喜んでもらうどころか・・雲行きが怪しくなって来るんですね。
相手は、いつか返さなきゃというプレッシャーに耐え切れなくなってしまうのです。
なにも返せるものがないと思うと、人は罪悪感を抱いてしまいます。
そして、これ以上親切を受け取ってはいけないなと感じて
会うのをやめようとしてしまうことも。
病気の人や、自分より立場が弱いとおもう人を前にすると
誰しも優しくしたり面倒をみたくなってしまうものですが
親切しすぎるのも、してもらいすぎるのも
関係のバランスをくずしてしまうんですね。
もし今あなたが多くの事をしてあげているなら
ちょっと力を抜いて、つぎはお相手に何かさせてあげてください。
どんな小さなことでも良いんです。
あなたの役に立てたという経験は
その人にとって、35倍も印象的なよろこびになるかもしれません。
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