境界性なのか自己愛性なのかと考える前に
ジンです。
境界性パーソナリティ障害のかたは
境界性の症状とは別に
鬱などの他の病気を併せ持つことも多いですね。
なかでも似た症状を持つのが自己愛性パーソナリティ障害。
自己愛性パーソナリティ障害の特徴には
・自分を特別視して、周りに尊大な態度をとる
・過度に褒めたたえられることや特別扱いを求める
・目的達成のために人を抑圧したり利用してしまう
・非難を受け入れられない
・自分への評価に対して気持ちが不安定
などというものがあります。
「自分はすごい」という思いがケタ外れに強いイメージですね。
自己愛性はモラハラという言葉で注目を浴びることも多く
日常生活に支障が出るような対人トラブルを起こしてしまうこともあります。
旦那がモラハラですと悩まれているかたの中には、自己愛性パーソナリティ障害に当てはまる事もあるようですね。
お給料を突然渡さなくなったり、家庭内で無視をしたり、一方的に長時間話しつづけたり、説教に徹したり。
奥さんがどう答えても責められてしまうような会話をしたりして
相手が相手らしく生きることを認められず、コントロールしようとしてしまいます。
境界性にも自己愛性にもありのままの自分じゃダメだという思いがあり
気持ちや行動が不安定になってしまうところが似ています。
境界性と自己愛性を併せ持つかたも居るのですね。
さて、ここまでが前置きです。長いですね。
本題です。
境界性なのか自己愛性なのかそもそも何かの病気なのか。
医者に見てもらわなければ診断できないので、
その人を病院に連れていけない状況では
何なのか?とモヤモヤしてしまいますね。
モラハラやDVなども
どこからがそうなのか?と境界線がわからないひとの方が多いはずです。
ただ自分は病名がつくとかつかないとか、モラハラやDVの定義がどうとかよりも
あなたの感覚を大事にしてくださいと言いたい。
息苦しくなるとか涙がでてくるとか、眠れないとか震えてしまうとか、
あなたがもつ感覚を大事にしてほしいんです。
病名や定義に当てはまるかに気を取られていると
自分の感覚をないがしろにしてしまいがちですが
あなたの身体や心の訴えを放っておくと
やがてあなた自身が鬱になったり、パニックになったり、ストーカーになったり、死にたくなったりしてしまいます。
身近に「私の彼はボーダーです」と話す女性が居ました。
彼の症状をこれでもかというほど分析して献身的に支えられていた人なのですが
ご自身のことは見ようとされていなかったんです。
自分は彼と彼女の両方を知っているのですが、どちらかというと彼女のほうに病院を勧めたい状態でした。
多額のお金を彼に与えていたり
いつ事故に遭うかわからないなどと言っていたり
彼に脅されると話していたり
掃除が出来なくなっていたり
彼の行動を把握していないと不安だったり。
やがて音信不通になってしまいました。
きっと違和感はあったはずなんです。
もちろん境界性なのか自己愛性なのかモラハラなのかDVなのかと考えること自体に問題はありません。
納得いくまで考えていいと思います。
ただあなた自身の状態からも、目を離さないでいてほしい。
「つらいと分かったってどうしようもないんです。」
そう思う人もいるかもしれません。
つらいと感じたら、ケガをしているようなものだと想像してみてください。
変な例えですが、もしあなたの身体にいくつもの切り傷があって流血している状態で、
他人のことに集中しようと思えますか?
なかなか思えないですよね。
目に見えなくても傷ついている。
息苦しくなるとか涙がでてくるとか、眠れないとか震えてしまうとか
そういうあなたの感覚は、いちばんに信頼してあげてください。
相手に注目してあげてもいい。
でも、あなた自身からも目をそらさないでほしい。
あなた自身をナメないでください。
他人に大切にされたいのなら、尚更ですね。
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