こころタウン

境界性パーソナリティ障害の人と付き合うかたの心をケアするブログです。ぜひコメント欄見ていって下さいね。

人生のシナリオ

   

 

ジンです。

家中にキンモクセイの香りがします。

木は見当たらないんですが・・・。

 

 

 

 

さて

仕事でも恋愛でも、何をやってもトントン拍子で進んでいく人もいれば

いつも尻込みしてしまい、チャンスを逃してしまう人も居ます。

順調にいっている治療や人間関係をなぜかぶち壊してしまう人もいるし

落ちついてきたかと思った矢先に、問題行動を繰り返してしまう人もいますね。

まるであらかじめ決められた結末に向かって突き進んでいるようにも見えます。

 

 

 

人生には決められたシナリオがあって、人はそれに沿って生きていく。

エリック・バーンという精神科医がそう提唱しています。

人生はシナリオ通りに最初から決められている?そんなバカなと思ってしまいますね。

今回は、人生のシナリオについてお話ししていきます。

 

 

 

 

人生にシナリオがあるとしたら、どこの誰が書いたものなのか?

それは子どもの頃の私達自身だといいます。驚いてしまいますね。

人生のシナリオは3~7歳頃に大筋が書き上げられ、15歳頃までに完成すると言われています。

 

 

このシナリオに書かれていることは

「私はこういう人間で、他人や社会はこういうもので、私の人生や人間関係はこんなふうになっていくだろう」という人生のあらすじです。

この人生脚本には

・私はいつも、もう少しのところで失敗する

・私はいつも、本当に好きになった人からは愛されない

・私は結局はひとりだ

といったネガティブなものから

・私は何をやってもうまくいく

という勝者の脚本まで様々あります。

 

 

書かれる内容は何を基準にしているのでしょうか?

・親の影響

・環境

・子供の頃に感じたこと

などが要因になっているんですね。

あなたはどんな子供時代を過ごしていましたか?

思い出してみてください。

もしかしたら子供の頃の指針が、いまのあなたに通じているんじゃないでしょうか。

 

 

 

人生のシナリオを作る要因に「親の影響」とありますが、親が伝えたかったことと子どもの受け取り方にはズレがあるのが厄介です。

・暴れん坊の男の子は大人から見たら注意したくなりますが、子ども側には「男であるな」と受け取られることが。

・子どもが人の揚げ足を取ったら大人は諭しますが、それを「自分の頭で考えてはいけない」と受け取られることが。

・また、親にも事情があるのに思うように甘えられないと、子どもには愛されていないなんて受け取られることも。

子どもの頃は、物事を狭い視野でしか見られないので認識にすれ違いが起こってしまうんですね。

 

 

 

人生のシナリオには特に影響の強い13の禁止令というものがあります。

・存在してはいけない
・自分らしく居てはいけない
・自分の性別で居てはいけない
・子どもで居てはいけない
・成長してはいけない
・成功してはいけない
・大切にされてはいけない
・所属してはいけない
・近づいてはいけない
・健康であってはいけない
・考えてはいけない
・感じてはいけない
・なにかをしてはいけない

禁止の口調で、読んでいるだけでも嫌な感じがしてきますね。

あなたには思い当たるものがありますか?

自分の近くには、常に体調不良の人が居るんですが

もしかしたら「健康であってはいけない」が働いているのかなと思いました。

風邪を引いたときだけ優しくしてもらえたりすると、つねに体調不良が染み付いてしまうのかもしれませんね。

 

 

 

さて、ここで疑問に思うのは、そういうシナリオがもし有るのだとしたら

人生脚本は書き換えられないのか?

ということです。

 

 

結論を言うと、書き換えは難しいそうです。

 

 

書き換えるためには子供時代の自分を癒すセラピーを受けたり

一つ一つの禁止令にOKを出す作業が必要だといいます。

何だそれは。

そんなことを言われても何をどうしたら良いか分からないですよね(^^;)

子どもの頃の自分を癒やせと言われても、行動できる人はなかなか居ないでしょう。

 

 

なので自分は、カンタンな事だけ心がけたら良いと思っています。

 

 

 

どう思っても何してもOK。

 

 

 

あれをやったらダメ、これを思ったらダメ、とNG禁止令ばかりの毎日はなかなか窮屈です。

なので自分の思ったことややりたい事には基本OKを出すようにしています。

ちょっと心に引っかかっても、とりあえずOKを出す。

さらに目の前にいる人にもOKを出すようにしています。

怒ってもいいし泣いてもいいし、どこに行っても良いし何をしても良い。(危険のない範囲でですけど)

人にOKを出せると、自分にもOKを出しやすくなりますね。

もしかしたらNGだらけの人生脚本も、すこしずつ編集していけるんじゃないかと思っています。

 

 

 

あなたがもし、くりかえし同じような悩みを抱えているとしたら

あなたのまわりにいる人がもし、いつも同じ結末に苦しんでいるとしたら

誰がダメとか、能力がないとか、運がないわけではなくて

人生のシナリオが関係しているのかもしれません。

 

シナリオを書いたのはあなた。

それを編集していけるのもあなたです。

 

 

 

 

 

 
<余談>

ちなみにこのシナリオ、いい面もあります。

形成される3歳~15歳位までに熱中していたことや好きだったことは

あなたのライフワークになりますよ。

余計な情報抜きで好きだったことなので、向いてるんですね。

どんな仕事をしたらいいのか分からないとか、働ける自信がないとか言う人には

15歳までにどんな事に熱中していたか聞いてみるのも良いかもしれません。

 

 

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