境界性パーソナリティ障害と二極思考
ジンです。
気分や対人関係がまるでコインをひっくり返すかのように両極端に変わってしまう
白か黒かの二極思考。
これも境界性の特徴のひとつですね。
関係がうまくいっている時は「あなたは最高!」と言ってくれていたのに
ひとつ期待はずれな事があっただけで「最低!」と評価が一転してしまいます。
絶賛していた人を急にこきおろしたりするので、まわりの人が振り回され傷つくのが問題です。
でも完璧な人間なんてどこを探しても居ませんし、対人関係で期待はずれが起こらないのもあり得ない話しですよね。
もしも「最低だ」と言われたなら
それはあなたが素直に、人間らしく生きているということです。
だからあまり落ち込まないで下さいね。
境界性の人は二極思考でものごとを捉える傾向が強いです。
白か黒かで判断しがちでグレーな面には目を向けにくいのが特徴です。
この白か黒かの物の見方は
子どものころに身につくと考えられています。
親の期待に添える良い子しか認められず、欠けたところのある自分では受け入れてもらえなかった。
完璧じゃないとダメなんだという思いに起因しているという説が有ります。
気分も対人関係も両極端に入れ替わる。
何となく阿修羅像を思い出しました。3つの顔をもつ神様ですね。興福寺などに像があります。
ちなみに阿修羅の3つの顔の意味は「反抗」「後悔」「希望」。
阿修羅は仏教では
自分の正義のために相手を許さず、何度でも闘いを挑み続ける戦神と解釈されているようです。
なんだか境界性の人のイメージと重なる気がしてしまいます(^^;)
さて、ちょっと話が逸れましたが
二極思考の人とどう付き合っていけばいいのか?対処法を考えていきましょう。
対処① 自分軸をもつとラク
相手が白の状態だろうが黒の状態だろうが、あなたはグレーなままで居続ければいいんです。
酷い・最低・裏切り者・役立たず・・・何と言われようと
それが何か?
と相手の評価に振り回されない自分軸を持っているとラクなのですね。
そもそも1人のひとの評価であなたの価値が揺らぐことなど無いんです。
それでも貶されて苦しい時は、ぜひあなたを認めてくれる人に声をかけてもらってください。
2人だけの閉鎖された環境で批判を浴びつづけるとどうしても気持ちが萎えてしまいます。
ときには他の人の声を聞き、関係に風を通してみてくださいね。
対処② 物事のグレーな面を伝える
相手の考えかたを矯正することはどうしたって出来ないものです。
もし私達に出来ることがあるなら、物事には白黒だけでなく、グレーな面もあるのだと根気強く伝えていくことでしょうか。
満点じゃなくてもOK。完璧じゃなくてOK。
不完全なところもある相手にOKを出してあげましょう。
ものごとを多面的に捉えられないというのは苦しいことだと思います。
善か悪か。敵か味方か。生きるか死ぬか。
そんなふうに考えながら毎日を過ごすのはおそらくしんどい。
中間の選択肢もあるし、もっと肩の力を抜いていいのだと知ってもらいたいですね。
私達も境界性のひとと関わっていると
助けるか助けないか
耐えるか見放すか
などと極端な思考でものごとを考えてしまいがちですが
他の人に助けてもらうとか、今は一時距離をおくとか
第三、第四の考え方もあるのだと心に留めておきたいものです。
何より、あまり自分を追い詰めちゃあいけませんね^^
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