こころタウン

境界性パーソナリティ障害の人と付き合うかたの心をケアするブログです。ぜひコメント欄見ていって下さいね。

酷いことをする彼を好きなのはなぜ?

   

ジンです。

 

パーソナリティ障害の人と接していると

心無い言葉を投げつけられたり理由もなく怒りを向けられたり

心痛むことがよく起こりますね。

「こんなに酷い事をされるのに何で相手のことを好きなのでしょうか?」という声をよく聞きます。

確かに、冷静に考えたら酷い事をする相手を好きになるって不思議ですよね。

今回は

酷い事をされるのに好きなのは何故なのか?について考えていきましょう。

 

 

 
酷い事をされるのに好き。これには理由があるんです。

あなたに酷い事をするのは彼だけど、そこから救ってくれるのも彼の場合

彼が救世主のように思えて親愛度が増すという心理があります。

恐怖を与える人と優しさを与えてくれる人が同一人物だと、私達はその相手を好きになりやすいんですね。

 

 

たとえば

彼に砂漠に連れて来られて酷い目にあっているのに

砂漠の中で水をくれるのが彼だと、彼を好きになってしまう。という感じですね。

そもそも砂漠に連れてきて困らせている張本人は彼なのに、

二人だけの関係で精神的に孤立していると「水をくれる彼は優しい」という心理に陥ってしまう。

 

こうなると救世主である彼から離れなくなってしまいます。

冷静に考えたら砂漠になんか連れて来ないでくださいよという話なんですが

水をくれてありがとうとしか考えられなくなるんですね。

あなたが、あなたに酷いことをする相手を好きで、その理由が分からないとしたら

この心理が働いているのかもしれません。

 

 

さて、砂漠に連れて来られて散々な目に遭っているのに水をありがとうと感じるようになると

どうしたら彼を怒らせずに済むか?

余計なことをせず我慢していれば良いのか?

と、相手の機嫌を窺う思考パターンになっていきます。

砂漠から出ればいいという選択は考えられなくなるんですね。

むしろ砂漠に居続けることが正しいとしか思えないほど。

そうやって何年もそこに居続ける人も多いです。

 

 

もしも砂漠から出ようと思っても、救世主から離れることはまるで麻薬を断つようにつらいものです。

砂漠の中でもらう水は、麻薬のように気持ちいいからです。

 

 

 

もしあなたが、これは私の状態かもしれないと思えたなら

気づけたこと自体が大きな前進ではないでしょうか。

相手には良いところも素晴らしいところもあるのでしょう。

好きならば納得いくまで向き合えばいいと思います。

客観的に自分の状況を見られるようになれば

訳も分からず傷つくことも、つらい場所に居続けることも減るでしょう。

 

 

 

 

でも砂漠に居続けてはダメです。

酷い扱いを受け入れ続けてはダメです。

 

相手は変わらず酷い事をしてくるかもしれませんが、あなたがそれに耐え続けてはダメです。

許せないことは許せないと態度に表してください。

嫌なことは嫌だと言ってください。

あなたの本気を伝えてください。

「私が怒ったりしたら彼は居なくなってしまいます」という人もいると思いますが

大丈夫です。それで去る人など居ません。

 

 

 
あなたの大事なものや尊厳を傷つける行為には本気で怒っていいんですよ。

まずは砂漠に居続けないでほしいと思います。

 

 

 

 

 
※メッセージ返信にお時間をいただいています。少しお待ちいただければ幸いです

 

 

 

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