神頼みは最後に

 

ジンです。

 

 

親しい人が立て続けに対人トラブルを起こしていたり

些細な事で取り乱している姿を見ると

「自分の症状にきづいてほしいなあ」とか

「治療をうけて毎日穏やかに過ごしてもらいたなあ」

なんて思いますよね。

私はいつも思っていました。

彼女のイライラが収まればいいのに。

自死企図するなら入院してくれたらいいのに。

でもこれらはすべてお願い事なんですよね。

神社で絵馬に書くのと同じ、願いごとなんです。

他の人や世の中に対して「こうなったらいいな」と願っても、実際にどうなるかは分からないんですね。

なぜなら自分以外のことだから。

私達に他の人や世の中は、コントロール出来ないですから。

 

 

自分がコントロールできるのは自分だけ。

これいつも心に留めておくと、

なかなか叶わない願いに気落ちせずに済みますね。

そして、願い事も現実味を帯びてきます。

自分主体になると

「相手に治療をうけてもらうために、自分はどんな言葉をかけようか？」

「相手のつらい症状をやわらげるために、自分はどう接しようか？」

と考えられますからね。

 

 

昔、職場の人と数人でスキューバダイビングに行ったことがあるんですが

ボンベを背負って、さあ海に潜ろう！というところで

「俺辞めるわ・・」

と言い出した人が居たんです。

こちらとしては、せっかくここまで来たのだから潜ってほしいと思いましたよ。

説得しましたよ。

やってみれば楽しいだろうし、なかなか出来ない体験だし、何時間もかけて来ているのだし、と。

でも結局その彼はダイビングを断念してしまいました。

このとき思ったんです。

人を無理に動かすことは出来ないなあ。

どんなに海中が綺麗だから、楽しいから、思い出になるから、挑戦してみるのがいいと思っても

その人自身がやりたいと思わないと決して動かないんですね。

こちらにできるのは、やる気を出してもらうために説得することで

思いつく限りの説得をしてもダメならば

もうどうしようもないんですよね。

ここで初めて「神様、どうかこの男をその気にさせて下さい」と神頼みの出番です。

 

 

私達が

あの人がこうしてくれたらいいな

こうなったらいいな　と願う時

大事なのはそのために自分に何が出来るか。どうするか。ですね。

 

出来ることをやっておくと

もし願いが叶わなくても、失敗しても、納得感がのこります。

ダメだった時のダメージや後悔も格段に少なくなります。

 

 

困ったときの神頼みは、最後の最後に、ですね。

 

 

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