こころタウン

境界性パーソナリティ障害の人と付き合うかたの心をケアするブログです。ぜひコメント欄見ていって下さいね。

境界性パーソナリティ障害と脱価値化の理由

   

 

ジンです。

境界性パーソナリティ障害とよく併せて挙げられるキーワードに

「脱価値化」というものがあります。

脱価値化とは相手の人格を否定するような言葉を投げかけ

その相手の価値を奪うことだといいます。

さて今回は

境界性パーソナリティ障害の人はなぜ相手を「脱価値化」するようなことを言うのか?

一緒に考えていきましょう。

 

 

境界性パーソナリティ障害の人と接する中で

人格を否定されたことのある人は少なくないと思います。

自分は、

「私が居なくなったら、あなたなんか誰からも必要とされず一生ひとりでしょうね」

と対人関係や社交性について0点判定を受けたことが有ります。

実際の言葉はもっとひどいものでしたが^^;

あなたももしかしたら

「生きる価値無し」

「役立たず」

「ひどい人」

というようなことを言われたことがあるかもしれません。

本当に、あなたには価値が無いのでしょうか?

 

そんなわけないですよね。笑

 

相手にあなたの価値を決める権利はありませんし、

そもそも人の価値なんて数値で計れたり誰かが判定できるものではありません。

ではなぜ境界性パーソナリティ障害の人々は脱価値化というような根拠もないことを行うのでしょうか?

 

答えはこうです。

相手を無価値化する(レベルを引き下げる)ことで

自分が安心できるのです。

 

 

 

境界性人格障害の人でもそうでない人も、

自己肯定感が低いと(自分の価値が低いと)感じていると

事あるごとに

自分はこれじゃダメなんじゃないか

人から見下されてるんじゃないだろうか

愛されないんじゃないか

バカにされているんじゃないか

と不安に揺れることになります。

そこで、身近にいる人を『価値無し』にすることで、

この人も価値が無いんだから私も大丈夫。安心。

この人よりは私のほうが価値あるかも?よかった。

この人は価値が無いから嫌われて居なくなられても大丈夫。

と心の平穏を手に入れることが出来るのです。

 

 

自己肯定感が低い人と書きましたが、

この自己肯定感とは、社会的な地位や財産、容姿とは全く関係ないものです。

社会的な地位が高いことやお金を沢山持っていることや美しい外見などで自分の価値を肯定しているとしたら

それは自己肯定感とは言いません。

自己肯定感とは、

なにも頑張らなくてもただ生きてるだけで私は愛されるし、なんとか人生を進めていける。

という、外部の条件を取っ払ったありのままの自分を肯定する力のことです。

スポンサーリンク

 

 

 

話が少しそれましたが、

境界性人格障害の人もそうで無い人も

自己肯定感が低いと

周りの人を脱価値化することで安心感を得るのです。

なんで人格を否定するような酷いことを言うの?と疑問に思っていた人も、

この理由が分かれば相手への見方が少し変わってくるかもしれませんね。

 

そう、ちょっとしたことで自分の自信が揺らいで不安になるから、

あなたの価値を削ぐことで

安心しようとしているんですよ。

 

 

さて、ここまで分かったところであなたに伝えたいことはひとつです。

「私にはちゃんと価値がある。」

こう思って毎日過ごしてみてください。

検索エンジンにもなかなか引っかからないこのブログに辿り着き、

ここまで読み進められているあなたは

根気強く、心の広い、優しいひとです。

いくらいままで厳しい言葉を浴びてきたとしても

あなたに価値が無いなんてことはありません。

そしてもちろん

境界性人格障害の人に価値が無いなんてこともありません。

この世に同じ人間は2人と居ません。

みんなにみんな、価値があります。

 

思うだけでいいです。

価値があると思って毎日を過ごすだけで

あなたの行動も言葉も変わります。

言動が変わると状況が変わっていきます。

もちろん良い方向にです。

 

 

どうしても価値があるなんて思えないし自己肯定なんて無理、という人も居るかもしれませんが、

昔はちゃんと出来ていたはずですよ。

全ての人は、例外なく「自己肯定感」を持って生まれてきているんです。

例外なく。

 

赤ちゃんの頃です。

赤ちゃんの頃は誰でも

何もできなくても、頑張らなくても、私は愛されるし生かしてもらえる。という価値をしっかり認識していたはずです。

私には価値が無いので育てて頂かなくて結構です。という赤ちゃんは居ませんよね。

居たら怖い。

 

 

 

誰にどう言われようとあなたには価値があるんです。

いくら酷いことを言われようが、他人があなたを「脱価値」することはできません。

出来ないんです。

「境界性パーソナリティ障害の人は身近な人を脱価値化する」と色々な所で言われていますが

あなたの価値を他人が奪うなんてことは、本当はできないんですよ。

酷いことを言われて「そうなんだ、私はダメなんだ。」と思ってしまう気持ちは分かります。

言われ続けたらどんどん自信が無くなっていく感覚も分かります。

でも、それでもあなたの価値は減りません。

そもそも価値無し判定を下してくる相手は何者だというのでしょうか。

「神様」だとでもいうのですか?^^;

 

 

あなたにはちゃんと価値がある。

そしてそれは、誰がなんと言おうと無くならない。

 

今日はこれだけは覚えて帰ってくださいね。

 

スポンサーリンク

 - 境界性人格障害の特徴