こころタウン

境界性パーソナリティ障害の人と付き合うかたの心をケアするブログです。ぜひコメント欄見ていって下さいね。

執着を手放してラクになろう

   

ジンです。

境界性人格障害の人と接するにあたって、

(それ以外の人間関係にも当てはまることですが)

なぜ相手はこんな事を言うのだろう?

なぜ私を困らせるのだろう?

なぜ思い通りにならないのだろう?

どこに居るかわからないと不安

何をしているかわからないと不安

私の知らない所で良くないことをしていないか不安

といった得体の知れない不安に襲われるひとは少なくないと思います。

この「相手が思い通りでないと不安、状況を把握していないと不安」という苦しみは一体何者なのでしょうか。

この苦しみの答え、それは

執着です。

今回は

執着とは何か?

執着する関係はなぜ苦しいのか?

そして執着を手放す方法についてお話ししていきます。

 

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突然ですが

あなたは知り合いの部屋の大掃除を手伝うことになりました。

あなたはもう着そうもない洋服や、読まない本、使わないものを

どんどんゴミ袋に詰めていきます。

要るか要らないかは一応知り合いに聞きますが、

要らないと判断したものはどんどんゴミ袋に詰めていきます。

捨てることには何の迷いもないし、使わないものに対して惜しいといった気分にもなりませんよね。

ゴミの日が来たら袋ごとパッとゴミ出しするだけです。

 

 

しかし、

それが自分の部屋の大掃除だったらどうでしょう?

まだこの服は着れるかもしれない・・・

使わないけど思い出の品だから取っておきたい・・・

いつか読むかもしれないから本も捨てるのは気が引ける・・・

と、先ほどとは違った「迷い」や捨てることへの「抵抗」が出てくることでしょう。

他の人のものなら捨てることに何も抵抗は有りませんが

それが自分のものとなると、ものすごい抵抗や捨てることへの恐怖が襲ってきます。

これが、執着です。

執着とは「自分のものを手放したくない」という気持ちのことで

執着が生むのはたいがい苦しみです。

自分のものをしっかり所有していないと安心できない

自分のものが勝手にどこかに行ったら困る

自分のものを手放すのが恐い

といった、恐れの気持ちを多く生みます。

労力をかけたり、思い出があったり、苦労して育てたものであればあるほど執着は増して強くなっていきます。

境界性人格障害の人との関係は

面倒を見てあげたり度を越した要求に付き合うといったケースも多いので

特にこの執着を生みやすく、それを手放すのが難しいのです。

執着の関係は「自分のものが勝手にどこかに行ったらどうしよう」という不安が常につきまといますから

決して安心できる穏やかな関係とはいえません。

安心できないのでとにかく疲れます。

でも、あなたは本当は、常に疲れる関係など望んでいないですよね。

疲れる関係性など手放してしまいましょう。

執着を手放してこそ

本当に安心できる、穏やかな関係性を育てていけます。

なによりあなたがラクになれます。

ではどうしたら執着を手放していけるのでしょうか?

 

 

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執着とは根強いものなので、1日や2日で手放せることはありません。

数ヶ月から1年以上かかるケースも多々あります。

長丁場になることは覚悟して下さい。

ですがその期間、執着する気持ちが薄くなってくると

それだけでラクになった、という人もかなり居るんですよ。

自分がオススメしている、執着を手放す心がけがあります。

それは

あの人が居たら幸せ。

でも、あの人が居なくても私は幸せ。

という状態を目指すことです。

この心がけを根付かせていくと自然と相手に対する執着はやわらいでいきます。

そもそも人は、誰のものでもないんです。

恋人も、結婚相手も、子どもも、自分のものではないんです。

その人の人生はその人のもので、誰かに管理されるものではないのです。

人はだれでも、一人で生まれて一人で死んでいくものです。

誰かを自分ものだと思うことを、まず辞めてみましょう。

 

 

 

あの人が居たら幸せ。

でも、あの人が居なくても私は幸せ。

こう考えるには、何度も繰り返しお話していますが

自分を大事にする気持ちを根底に持っている必要があります。

あの人がそばにいる、居ないだとか

期待通りに行動してくれる、くれない、

といった外部の刺激で自分の幸福をきめていると

外に依存した生き方になります。

外の(他人の)状態によって苦楽が左右されてしまうので

振り回されるつらい毎日になっていきます。

そんな毎日はあなたが望んでいるものじゃないはずですよね。

外の(他人の)状態によってあなたの苦楽が決まるような毎日でなく

あなたの心があなたの苦楽を決める、

自分主体の毎日にシフトしていきましょう。

自分を大事にする気持ちを持ち、自分のために時間を使う。

趣味を見つけたり本を読んだり仕事に打ち込むのもアリです。

他人に左右されるのではなく、自分で自分を幸せにしてあげられるようになりましょう。

 

 

 

あの人が○○してくれたら幸せ。

でも、○○してくれなくても私は幸せ。

自分の幸せは自分が決めること。

そう思えるようになり、自分主体の幸せを見つけられるようになってくると、

相手が今何をしているのか行動が気になって仕方ない不安や

期待通りに動いてくれないという落胆はなくなっていきます。

執着が、なくなっていきます。

相手を自分のものだと思い、相手の行動によって苦楽が決まり

いつも把握していないと気が済まない不安に襲われている、

そんな執着の関係を手放すことができたなら

毎日はとてもラクなものになるでしょう。

 

 

 

どちらかが不安に苦しむ執着の関係は、決して幸せなものではないと考えます。

捨てる、手放す、といったことは誰にとっても怖いことです。

無理無い範囲で、すこしずつでいいんです。

執着したくなる気持ちを少しずつ意識して手放していくことで

あなたの毎日はラクに、

そして

相手との関係も好転していくことでしょう。

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 - 境界性人格障害との恋愛