こころタウン

境界性パーソナリティ障害の人と付き合うかたの心をケアするブログです。ぜひコメント欄見ていって下さいね。

相手を認めているか

   

 

ジンです。

 

 

境界性パーソナリティ障害の人への接し方について、以下のようなものが広く知られていますね。

・見捨てないと伝え続ける

・いつも変わらない態度で接する

・こちらに手助け出来ること出来ないことをハッキリさせる

 

これらはすべて、目に見える"外的"な接し方です。

一方、目には見えない内的なところでも効果的な接し方があると考えています。

それは

 

相手を認めているかどうか。

 

存在を認めてもらえたとき、私達の心は深く満たされます。

今のあなたがいい。

今のあなたが好きです。

そんなふうに言われたら誰しも嬉しくなりますね。安心しますね。

 

不当な扱いに悲しくなるのも

キツイ言葉に苛立つのも

結局は自分を大切な存在だと認めてもらえていないから心が痛むんですよね。

逆に今どんなつらい状況で自信をなくしていたとしても

それでもあなたは素晴らしいよと認めてくれる人が居れば

それだけで前向きになれるんです。

 

 

境界性であるなしに関わらず、承認のスタンスで接することは相手の安心と自信につながります。

とくに境界性の人は

自分はダメだとか、必要とされていないとか、居てはいけないとか

自分で自分を虐めている人が多いです。

そんなつらさを抱える彼らにとって

まわりが認め、信じてあげることは大きな心の栄養になると考えます。

 

 

 

 

さて、相手を認めているかどうか。

これは意外に伝わりやすいものです。

恥ずかしながら私の話を例に挙げましょう。

私はブログを読んでくれる人から相談をいただくことが有りますが、

メールに「トラブルで怪我をしました」などと書かれているとどうしようもなく心配になります。

そんな時はつい「その相手はどうだろうか」「こうしたほうが良いのでは」などと自分の価値観を押し付けがちになってしまいます。

返信を受け取ってみて

「なんだか読んでて突っかかるな」

「今の私を認めてくれていないんじゃないか?」

「私に解決できると思っていないのでは?」などと感じたことの有る人も居るかもしれません。(居たらごめんなさい。)

何が言いたいのかというと

メールの文字だけのやりとりですら

相手が自分を認めてくれているか、信じてくれているかはカンタンに伝わるということです。

対面だったらさらにダイレクトに伝わります。

その場の空気だけでも伝わります。

 

 

私の例を挙げましたが

過剰に心配になると相手のことを自分がどうにかしてあげたいと思ってしまうんですよね。

でもそれは、ある意味相手への信頼を欠いているとも言えます。

信頼されていない・認められていないと感じるのはなかなか居心地の悪いものですよね。

きっと境界性の人たちは、そんな居心地の悪さを何十倍も強く感じてしまうのでしょう。

認められないという思いから起こる問題行動は多いです。

 

 

 

「酷いことを言ってくる相手を認めるなんてできません。」

そう思う人もいるかも知れませんね。

もちろん無理をしてまで相手を承認する必要なんて有りません。

ただ、心から自分を認めてくれる人に対して

酷い行いを続けられる人はなかなか居ません。

 

 

 

 

突飛な行動に出たり何を考えているのかわからない人を認めるのは

一見むずかしい事に思えますが

不信感を持ちながら接するより何倍もラクです。

 

 
相手を認めているかどうか。

いつも心に留めておきたいものです。

 

 

 

 
◎12/9までに戴いたメッセージに返信しました。
返信が届いていない方は、お手数ですが一言連絡戴けると助かります。

 

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 - 境界性人格障害への接し方